ファスティングは、一定期間食事を制限したり、完全に断食することですね。
ほとんどの方が、ファスティングを体重を減らすためのダイエットとして選びます。
でも、結果として、全然やせなかった、とか、ファスティングの本番中に体重が減らない、痩せない、という人も中にはいます。
確かに個人によって、体重の変化って変わるのはわかるけど、ファスティングしても痩せない理由があるとしたら、気になりますよね。
この記事では、「ファスティングしても痩せない」「ファスティング中に体重が落ちない」原因について分析しました。
ファスティングしても痩せない理由として、よくある3つの注意点を紹介します。
「ファスティング(断食)しているのに痩せないってどういうこと?」な口コミ
まずは、実際に、断食的なことをしたのに、痩せない、といった口コミを紹介します。
ヤフー知恵袋とTwitterで見つけたクチコミです。
ほぼ断食で10日・体重が減らない
ほぼ断食状態なのに体重が減りません。
夏までに10キロ痩せたく、またあまり食欲もないので軽い断食(野菜ジュース等は飲む、一日一食おかゆを食べる)を二週間ほどしているのですが、体重が横ばいです。
整形のダウンタイム中で、しばらく運動が出来ないので消費カロリーが少ないのも原因だと思いますが…。知恵袋
2キロしか減らない
ファスティング5日目ですが体重が減りません。
事情があり生理開始日からファスティングを開始し今日で5日目ですが、2キロしか体重が減っていません。
酵素ドリンクとお水のみで、他には何も食べていません。
これで3回目のファスティング(1年に1-2回程度)なので減りにくくなっているのでしょうか?
走ったりも現在できない状態(他の外科的治療のため)で、横になっている時間が多いせいでしょうか?
このまま7日まで続けようか迷っています。生理も終わりそうなのでガクッと減る可能性はありますか?
もう体が慣れて減らないいのでしょうか?
体脂肪は28パーセントぐらいです知恵袋
こんな方がいらっしゃいますが、いったいどうしてなんでしょうか?食べていなければ基本的に体重が落ちていきそうですが・・。
ファスティングで痩せるときの身体の仕組み
まずは、ファスティングで痩せる場合・体重が減るときの身体の仕組みについて知っておきましょう。
摂取カロリーの制限
ファスティング中は食事の摂取がまったくないので、カロリー摂取量が圧倒的に落ちます。
カロリー制限により、体内のエネルギー供給は食物からの摂取ではなく、脂肪やグリコーゲン(肝臓や筋肉内の糖分)の分解に頼る必要があります。
その結果、体内の脂肪がエネルギー源として使用され、体重が減少してくる可能性があるわけです。
インスリンの低下で脂肪燃焼促進
食事を摂ると、血糖値が上昇し、膵臓はインスリンを分泌して血糖を下げます。
ファスティング中は食事が制限されるので、血糖値が低下し、それに伴いインスリンの分泌も低下します。
インスリンの低下により、体内の脂肪分解が促進され、脂肪の燃焼が増える可能性があるわけです。
成長ホルモンの増加
絶食中は成長ホルモンの分泌が増加します。成長ホルモンは脂肪燃焼を促進し、筋肉の維持や修復にも関与します。
成長ホルモンの増加によって、脂肪がより効率的に燃焼されることがあります。
オートファジーの活性化で代謝促進
断食中はオートファジーと呼ばれる細胞の浄化プロセスが活発化します。
オートファジーは老化の遅延や細胞の健康維持に関与すると考えられており、代謝の改善に寄与する可能性があります。
また、ファスティング中には炎症反応が抑制されることが報告されています。
慢性的な炎症が代謝異常や肥満に関連していることが知られていて、炎症の低下は代謝の改善に寄与する可能性があります。
ファスティングで痩せないときの3つの理由!体重が減らない原因
ファスティング本番のときに体重が減る状態は、「痩せるときの身体の仕組み」が正常に働いているときにあらわれます。
もし、ファスティング中に体重が減らない状況になっている場合は、この仕組みがうまく働けていない可能性があり、体のどこかが不調になっているかもしれません。
人間の体は「異常」や「不調」な状態を優先して対処しようという仕組みがあります。
体が「異常」「危険」と察知して、デトックス(体重を落とす)よりも先に危険状態を優先して回避しようする働きです。
ファスティング中は、特に、普段の体質の不調や生活リズムの偏りや普段のクセの悪さが露呈(明らか)にされやすいのです。
ご自身の不調や悪習慣を発見して、調整していくことが、ファスティング中の減量につながり、普段の生活でも自然にやせやすい体質につながります。
では、そんな「異常」や「不調」はどんなことなのか、3つの不調について解説します。
①低血糖
ファスティング中に起こる低血糖の程度や状態は、その人によってかなり変わりますが、主に次のような症状が現れることがあります。
- 頭痛: 低血糖によって脳のエネルギー供給が減少するため、頭痛が生じることがあります。
- めまい: 脳に十分なブドウ糖が供給されないため、めまいやふらつきを感じることがあります。
- 飢餓感: 低血糖は身体にエネルギー不足の信号を送るため、強い飢餓感を感じることがあります。
- 集中力の低下: 脳のエネルギー供給が不足するため、集中力や注意力の低下が起こることがあります。
- イライラや不安感: 低血糖によって交感神経が刺激されるため、イライラや不安感が増すことがあります。
- 食欲亢進: 低血糖時には身体がエネルギーを補給しようとするため、食欲が増すことがあります。
- 疲労感: エネルギー供給が不十分なため、疲労感や倦怠感が現れることがあります。
ファスティング中の低血糖(血糖値の低下)(←結構おおい)は、普段から甘いものや高カロリー食を好んで食べている方に起こりやすい傾向があります。
ファスティング前の準備食期間を長めにとって、しっかり調整していくのが重要です。
②脱灰の促進
脱灰(だっかい)とは、骨や歯の組織からカルシウムや他のミネラルが減少することを指します。
正常な骨や歯は、カルシウムやリンなどのミネラルが組織に存在し、硬さや強度を提供しています。しかし、脱灰が起こると、これらのミネラルが減少し、組織が脆弱化する傾向があります。
普段の食べ物の影響でファスティング中の血液が酸性に傾いてしまう場合は、脱灰によって中和する働きがあります。
健康な状態のときや、動物性たんぱく質を多くとっているなどでバランスが崩れやすくなる傾向があります。
③過度なストレス
過度なストレスは健康に悪影響を及ぼすこともあり、ファスティング中は特に過敏に反応しやすくなるため注意しておきましょう。
ストレスが持続すると、免疫機能の低下やホルモン分泌の異常など不調を引き起こす可能性があります。特に次のようなケースが主な原因となりやすいです。
- 飢餓感や欲求不満
- 長期間の断食で身体への負担
- 心理的なストレス
- 周囲の人々へのプレッシャー
ささいなことでも心からカラダへのリスクとして反応してしまうんですね。
痩せたいと思えば思うほど自分を追い込んでしまうタイプの人は、リラックスして、できる体制を整えるようにしましょう。
ファスティングで痩せる効果をあげる3つのポイント
ファスティングで痩せる効果を最大化するためには、次のポイントに留意するとよいでしょう。
ファスティング(断食)の方法ははいろいろありますが、16時間断食などの短期的なファスティング(断食)をのぞいています。
あくまでも本断食が3日以上連続のファスティングを行うケースの場合でご紹介いたします。
①適切な酵素ドリンクの選択
ファスティング中に栄養補給をになう酵素ドリンクはとにかく大事です。
普段の食生活の代わりとなってカロリーが低く、最低限のエネルギーを確保でき、不要な食品添加物や人工甘味料を使っていないもの、できるだけ無農薬で有機栽培の野菜や果物を使用しているドリンクを選びましょう。
特に甘味料は何を使っているか?野菜は有機?などをチェックしましょう。
良い酵素ドリンク選びについてはこちらの記事を参考にしてみてください。
準備期間中の健康的な食事の選択
ファスティングまえの準備期間中の食事は、とても重要です。
特に、高カロリーな食事は控えて、栄養バランスの良い食事でいつもより抑え目(少なく)で摂ることが重要です。
抑え目といっても減らしすぎもよくありません。
あまりにも少ないと省エネ体質のようになってしまい、ファスティング中もなかなか痩せにくい体質が続いてしまいやすくなります。
自分に合った適量を選び、適切な栄養素を含んだ食材を選べるようにも、準備期間は最初のうちは長くとって取り組むのがおすすめです。
個別に合ったファスティング期間の過ごし方
ファスティングで痩せない理由というのは、個人によってさまざまの理由があります。
血糖値の乱れだったり、ホルモンバランスの崩れだったり、生理周期の兼ね合いもあったりします。
普段の食生活や生活習慣での個人のクセになっていることだったり、習慣になってしまった偏りから少しずつその人の食習慣に影響をきたしています。
しかも、理由は一つではなく、二つ以上の理由が複合的にからみあってダイエットに成功しにくくなっているケースがすごく多いんです。
この辺の気づきについては、なかなか自分一人で気が付いて治すというのは難しいかもしれません。
そういう意味では、ファスティングの専門の知識をもっている方に指導してもらうのも良い選択でしょう。
また、自分で学習して自分のカラダを理解するという道もあるかと思います(←私はこっちのパターンです。)
普段の悪習慣って、自分では気が付けないし、ちゃんと良い栄養をとっているつもりなのに、何かNGなことを生活習慣で行っていたりして、それをカウンセラーに伝えられない、という人もいます。
そういう人は一からファスティングの勉強をして、勉強しながらファスティングを続けて痩せることを達成する、というのも良い手だと思います。
ここでは、痩せるために食生活のほかの意識しておきたいことのいくつかも解説いたします。
適度な運動
ファスティング中に適度な運動を取り入れることで、代謝を促進し痩せやすい体を作ることができます。
散歩などの軽めの有酸素運動やそれほど激しくないものであれば、筋力トレーニングもあわせてを行いましょう。
ただ、過度な運動や負荷のかかるトレーニングは体への負担となり、ストレスがかかってしまうので、無理なく行いましょう。
水分摂取の適切化
ファスティング中は水分補給を適切に行うことが重要です。十分な水分摂取により、代謝が促進します。
まとめ
ファスティング中に痩せない・・といった悩みがある方は、できれば一人で解決しようとしないほうがいいでしょう。
専門家に相談して、準備期間~ファスティング本番~回復食までしっかりと管理してもらうのがおすすめです。
実は、普段の食生活で摂取していた糖質がぜんぜん少なくエネルギー不足だった、というケースもあります。
糖質が極端に少ない生活を続けていると、エネルギーをほかの栄養素から摂取して、活動しないといけなくなります。
その分内臓にストレスをかけることになります。
特に普段から筋肉トレーニングを頑張っている人で糖質不足になっている人はよくいますので、この機会に食生活の見直しが必要かもしれません。
ファスティング中に痩せないという症状は自分のカラダの不調を見つける良いきっかけになるかもしれません。
ぜひとも体の声をきいてみてくださいね。
ファスティングが痩せないケースの見直しとしては、準備食期間の食事制限や健康的な食事プランの代替手段を検討することも必要です。
自分だけで見直しをする場合は、準備食の立て直しから検討するといいでしょう。
ファスティングダイエットの成功方法についても書きました↓